つい先日、久しぶりに歯医者に行ってきました。
きっかけは虫歯。
決して森永のキャラメルを奥歯で全力で噛んだという訳でもなく、なぜかショートケーキを食べていたら詰め物が取れまして
歯医者に行ったら詰め物の下の虫歯が発見されるという、これぞ
The 王道!
もうね、おそらくこのパターンは全世界を通して、つまりこの地球上で最も虫歯が発見されるパターンなんじゃないの?
と思ってしまうほど多くの人が経験している虫歯発見パターンだと思います。
で、虫歯の治療は全3回で終了して、めでたしめでたしだったのですが、あれをどうするのか悩みました。
あれです。
そうです。
親の知らないやつです。
はい、
親知らずの抜歯です。
親知らずを抜くかどうかを今回も悩んだんですよ。
で、結果、抜くことにしました。
せっかくなので、親知らずを抜く治療の様子や、術後の経過について書き残すことにしました。
どれくらい痛むのか?顔は腫れるのか?これから親知らずを抜歯しようか悩んでいるあなたの参考になれば幸いです!
目次
まず私の親知らず事情を説明
私の親知らずたちですが、実は今回で抜くのは3本目です。
20代の頃に下の2本は抜いて…というより粉砕していて、上2本がまだ残っている状態でした。(この記事を書いている今は1本になっています)
で、残っている親知らず
左上の親知らずは歯茎の下でスヤスヤと眠っていますが、右上の親知らずは歯の一部が見えている状態です。
下の2本を抜いた理由は、横を向いていたため隣の歯をぐいぐいと押して、だんだんと痛みが大きくなってきたからです。
当時は

といった感じで鈍い痛みでした。
この2本の抜歯はとにかく痛かった、担当医の腕も関係していたと思いますが
麻酔が切れてもなお親知らずの破壊活動が続けられていた…という恐ろしい記憶が断片的にあるだけです。
そもそもなぜ親知らずを抜くかどうか悩んでいたのか?
今回抜歯することにした右上の親知らずは、前述のとおり一部が見えている状態です。
言わば、親知らずならぬ「親知らぬこともない」状態。
この「親知らぬこともない」の歯が残念な事に虫歯になり始めていたんですね。
一部見えているが奥歯の奥に眠る秘境であったために、歯磨きの際にブラシが届いていなかったようです。
そんな状況を即座に聞きつけた虫歯艦隊は、ニヤニヤしながら仕事を進めていたというわけです。
この状態
実は2年ほど前に別の治療で歯医者を訪れた際に聞かされ知っていたのですが、
痛みもなくその時の担当医師も
まぁ、まだしばらく様子見でもいいかもしれません。
なんて言うもんだから、その時は

と返答していたんですね。
つまり
今すぐに抜歯が必要ということではないけれど、いつかは抜歯しないとまずいかもしれませんね〜程度の通達に聞こえていたわけです。私には。
いやね、そういうのが一番困るやつです。
もう、いっそのこと
あなたね、これ、抜歯しないと生まれたことを後悔するほどの凄まじい激痛が翌月襲いますよ!
くらいの事を言ってくれた方が、踏ん切りが着くってものです。
なぜ今回抜歯することにしたのか?
実はこれと言った理由は無いんですよね。
ただ、この「いつかは抜歯しないとまずかもしれませんね〜」の呪縛から解き放たれたかったのかもしれません。
さらには
この虫歯はやがて隣の歯にも手をかけます。
なんて補足情報を歯科医から聞いていたため

という嫌な予感がしたようなしなかったような
まぁ、そんなところです。
「親知らぬこともない」を抜歯する流れとは?
まず同意書にサインをします。
抜歯をするとのちにこんな事になるかもしれないけど、いいね?的な内容が書かれています。
サイン後すぐに、抜歯ングタイムがスタートします。
治療の流れは歯医者によって異なると思います。
ここから先は、あくまで私の歯医者ではこうでした程度の内容ですので、参考程度にお読み頂ければと思います。
麻酔しますね
私の行っている歯医者ではまず塗るタイプの麻酔を歯茎に塗ります。
時間にして3分ほど経過すると、なんとなく感覚が無くなってきます。
そしてそこへ注射タイプの麻酔をぶっ刺します。

本当そんな感じでした、これはありがたいですよね。
意外と麻酔時の注射って痛くないですか?それが無痛なのは嬉しい誤算でした。
じゃあちょっと歯を押してみますね
麻酔をして5分経過したかしてないかくらいの時間で、そんな事を言われました。
押す歯というのは「親知らぬこともない」の事で、隣の歯との接触具合や歯の根っこの深さなど、状態を確認するとかなんとか言っていました。
そして鋭い1本の鉤爪のようなもの先端に着いた光る棒状のもの、そうですね、ここではこれを「ロンギヌスの槍」と呼ぶことにしましょう。
そのロンギヌスの槍を「親知らぬこともない」に突き刺しグイグイと押し始めた担当医。
グイグイと押されていますが、この時不思議と痛みはありません。

なんて聞いていたので、歯の神経に触れた時のような激痛が襲ってくるかもしれない!なんて考えドキドキしていました。
すると・・・
メキメキ
!?
はい、確かにそう聞こえました。間違いありません。
私は「メキメキ」という音をここで聞きました。
ここでも痛みはありませんでした。

なんて思っていたところ、担当医が正面のライトをカチッと消し、椅子のリクライニングを上げロンギヌスの槍を置くと、こう言いました
はい、一旦起こしますので口をゆすいで下さい
口をゆすぐ私

そう、それはまさにサードインパクト後の世界のような一面の赤。
原因は大量の出血による赤。ただし痛くはありません。昔、鉄棒を意図せず舐めてしまった時の味です。
口をゆすぎ終わって、何気なくロンギヌスの槍の方を見て驚きました。
そこにはさっきまでなかったはずのヒューマンの歯が横たわっているではありませんか!

そうです、もう、終わっていたのです。さっきの「メキメキ」がきっとそれだったんだとこの時悟りました。
それではこれで終わりになりますので、明日消毒に来て下さい。
そう告げられ、「親知らぬこともない」の抜歯は終了。
いや、一瞬すぎてまだ色々と整理が追いついていない状況でしたが、とりあえずはこんな感じでした。
抜歯後の様子は?
抜歯当日
抜歯直後はまだ麻酔が効いているので、痛くはありませんでした。
ただ時間にして2時間もすると麻酔は完全に切れてしまい、ジンジンと痛くなって来ましたが我慢できないほどの痛みではありませんでした。
ここは個人差が出るところだとは思いますが、「痛み止め」が処方されますのでご安心を。
鏡で見ても特に顔が腫れている感じもしていませんでしたが、以前下の2本の親知らずを1時間以上かけて粉砕した時はガッツリ腫れていましたので
抜くのにどれくらい時間を要したか=どれくらい痛めつけたか、によって腫れ具合は変わってくるのかもしれません。
食事は抜歯していない方を使うようにと説明があり極力頑張りましたが、これがまぁストレスストレス。
利き腕、利き足のように、きっと人には「利き歯」もあると思っていますが、私は抜歯した方の右側が「利き歯」のようで
無意識のうちに右側で食べ物を咀嚼しようとしていることに気が付きました。
なお、この日は何を食べても口の中はずっと鉄棒の味です。
抜歯1日後
何もしていない状態であれば痛みは何もありません。
ただ口を動かしてみる(下顎を横に動かしたり、口を「いー」としてみる)と、ジーンという違和感がありました。
継続するような痛みはありませんでしたが、まだ抜歯した方で何かを噛みたいとは思えない感じの鈍い痛みです。
なお翌日も顔の腫れは特にありませんでした。
この日に歯医者に行き経過診療と消毒をしてもらいましたが(10分ほど)、歯茎の腫れもなく問題なしとの事。
抜歯2日後
2日後になると違和感も無く、下顎を動かしてもジーンという違和感すらありませんでした。
物を食べても痛くもなんともありませんが、詰まりやすい感じなので積極的には使えない状況です。
最後に
親知らずを粉砕した以前の時に比べてかなり楽だった今回の抜歯。
こんな事ならさっさと抜いておけば良かったと思えるほどあっさりとした術中と術後の経過でした。
結論
これをここまで読んでくれたあなたの抜歯ングも無事に終わる事、心より願っております。それでは。