渋滞していますか?お疲れ様です!
左も右も前も後ろも「車」という状況の中でこの記事を読んでくれているあなたの気持ち、良く分かります。
渋滞って何でこうも進まないんでしょうね。
高速道路の渋滞時に「どの車線が一番早く進むのか」という永遠のテーマについて色々と調べ検証してみた結果、昔と今で「渋滞時の定説」が異なっていることが分かってきました。
この記事では、渋滞時に「進むべき車線」について紹介しています!
目次
これまでの渋滞時の定説
これまでの渋滞時の定説は単純に
「渋滞時は左車線の方が速い」
といった内容です。
なぜそうなのか?それには渋滞が発生するメカニズムが大きく関係しています。
渋滞は一般的に「追い越し車線」→「それ以外の車線」の順に発生すると言われています。
「追い越し車線」で渋滞が発生する流れ
- 道路が混雑してくる
- 平均速度が徐々に下がる
- 先を急ぐ車が次々と追い越し車線に割り込む
- 追い越し車線の交通量が他の車線より多い状態になる
- 最終的に追い越し車線が交通容量を超える
- 「サグ部」をきっかけに渋滞が始まる



サグ部になったことに気が付かず、車両の速度が低下する
後続車は前の車との車間距離を確保するためブレーキをかけ、速度が低下する
後続車が次々とブレーキをかけ、車両速度が低下する車両が連続する
渋滞が後方に伸びる
「それ以外の車線」で渋滞が発生する流れ
- 追い越し車線で渋滞が始まる
- 追い越し車線を走っていた車の一定割合が左車線に逃げる
- 左車線の後続車がブレーキを踏みだす
- 左側車線に渋滞が伝染する
- 高速道路全体が渋滞する
つまり、渋滞は必ず「追い越し車線」から始まるという事なんです。
「渋滞時は左車線の方が速い」という定説はここから来ています。
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結局のところ渋滞時の左車線ってどうなの?
結論から言うと、単純に左車線が速いとは言えません。
私は「渋滞時の定説」を意識した上で臨んだ渋滞時に「今回は左車線だったから速かったな〜」と思えた事は一度もありません。
私以外にも実感した事は無い!と思う人はいるはずです。
なぜか?
それは、もう長い事、TVをはじめとした様々なメディア媒体で「渋滞時は左車線の方が速い」ということを流布し続けてきたため、渋滞を憎む多くのドライバーの間では当たり前の事になっているのです。
当然まだ知らない人もいると思いますが、知っている人が大幅に増えたのは紛れもない事実です。
知っている人は当然左車線が早いと思っていますので、左車線にこだわります。とにかくこだわります。
結果、左車線に車が集中し、上で解説した渋滞が発生する流れへと突入します。
「渋滞学」によって導き出された「左車線は早い」というかつての説は、人がいつでもどこでもインターネットにアクセスし
情報が得られる現代のユビキタス社会を踏まえたものではないというところが実は盲点なのです。
これからの渋滞時の定説
「左車線は早い」という定説が単純には通用しなくなった現代、渋滞という魔物と戦うには「時」と「場合」を見極め車が増えない車線を選定していく必要があります。
大きく分類すると以下のようになります。
朝〜昼の場合
休日の朝昼はこれからレジャーに出かける車であふれています。
当然渋滞中でもインターチェンジから多くの車が高速道路に乗り入れてきます。そうなると、左車線の交通量がどんどん増えてきます。
この状況では左車線が速いという定説は崩れることがあります。
夕方〜夜の場合
遊びに行って帰る時間帯、帰宅する車であふれています。
この状況では渋滞途中のインターチェンジで降りる車の数の方が多いです。
つまり左車線は車の台数が徐々に減るので、左車線が速いというこれまでの定説の通りになる確率が高くなります。
ただ首都高速道路にように右側に出口や分岐が多くあるような高速道路の場合は例外となり、追い越し車線の方が早い場合があります。
高速道路が途中で狭くなる場合
狭くなるというのは道路の作りや交通事故等が原因で道路の車線数が減って狭くなる場合、この場合は割り込まれる側の車線よりも割り込む側の車線の方が流れが速くなります。
一箇所で交互に割り込みが行われれば、速さはどちらの車線も同じになりますが、実際にはいろんな場所で好き勝手に割り込みが行われるので、結果として割り込む台数の方が多くなります。なので消える車線にいた方が速いというわけです。
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渋滞を回避する技
「渋滞時の車線の見極め」と併せて活用したい渋滞を回避する技を紹介します。
大型トラックを探し追うべし!
大型トラックはその車高故、遠くまで道路の状況を見渡せます。つまり、どこの車線が一番流れているかを周りのどの普通車よりも一早く察知しています。
ドライバーの心理としては、大型トラックの後ろだと先が見えず不安なため嫌がる人が多いです。その証拠に注意して見ていると車線変更をしている車が多くいます。
人が嫌がるその状況を敢えて利用する事が渋滞回避の技になるというわけです。
合流はギリッギリまで待ってからすべし!
合流ポイントでよく見かけるのは、まだ車線に余裕があるにも関わらず、かなり手前で車線変更している車です。
これは非常に勿体なくて、合流ポイントでは出来るだけギリギリで車線変更する事をお勧めします。
合流ポイントでは、走行車線よりも合流する車線の方が流れが早くなるので、あまり手前で入り過ぎてしまうと、後続車が更に前で合流してきたとき、あなたの車はその車の後ろに並ぶことになってしまうのです。
ETC搭載車でも空いているなら一般料金所を利用すべし!
これ意外と知らない人が多いのですが、ETC搭載車はETCカードを抜いて一般料金所の人に差し出すと、ETCカードで支払い処理をしてくれます。知っていました?

そこは心配無用、カードを抜いて料金清算をしてもETC割引は適用されますのでご安心を。
まとめ
これまでは単純に「左車線が早い」とされてきた渋滞時の定説も、ユビキタス社会の影響もあり変わってきています。
決して渋滞時に「左車線が遅くなった」という事ではなく、「左車線が早い場合もある」という事です。
渋滞が始まったら、まず時間帯が朝なのか夜なのかを意識して
- 朝〜昼 : 左車線が速いという定説は崩れることがある
- 夕方〜夜 : 左車線が速いという定説通りになる確率は高い
という点と、上で紹介した渋滞を回避する技も参考に憎き渋滞と戦ってみて下さい。
くれぐれも安全運転で!
それではこの先の渋滞との戦い、健闘を祈ります!!