妊娠すると間もなく訪れる悪阻
「出産の痛みより悪阻の方が苦しかった!」
そういえば、そんなことを言っていた妊婦さんもいました。
それくらい、悪阻って本当に辛い!!
一体何が辛いのか?
様々な体調不良はもちろんですが、
終わりが見えない闘いは精神的にかなりこたえます。
私自身、悪阻中は身体的にも精神的にもかなりきてました。汗
毎日毎日ベッドに横たわり、「悪阻が早く終わった体験談」をネットで検索しては、そこに希望を見出していたものです…。
そんな私も、長かった悪阻との闘いを無事に終え、今は横に可愛い我が子が寝ています。
この記事では、こんなことを書いています。
- 私の悪阻の始まりから終わりまでの症状
- 悪阻がどんな風に終わりを迎えたのか
- 悪阻との闘いの日々
今まさに、悪阻と闘っている妊婦さんの参考となれば幸いです。
目次
《期間別》悪阻の症状の特徴
時期 | 症状 |
妊娠1~2か月頃 | 食欲不振期 ~あれ?何も美味しくない!~ |
妊娠3~4か月頃 | 食べ悪阻&匂い悪阻期 ~「食べられるもの探し」の日々~ |
妊娠5か月頃 | 頭痛&吐き悪阻期 ~昨日も頭痛、今日も頭痛~ |
妊娠6~7か月頃 | 回復期 ~食べ物が美味しいという幸せ~ |
私の悪阻を始まりから終わりまで、主な症状の特徴毎に区切るとしたら、この4つの期間に分けられると思います。
食欲不振期 ~あれ?何も美味しくない!~
妊娠して、初めて悪阻による体調の変化を感じたのは妊娠4週目。
急に、自分でもびっくりするくらいの食欲不振に襲われました。
お腹はへってるはずなのに、何も食べたくない。
今まで大好きだった食べ物にすら何の魅力も感じなくなりました。
この時の感覚はなかなか言葉では言い表しにくいのですが…。
大半の食べ物がある日突然嫌いになってしまったような、そんな感じ。
気持ち的には好きなはずのものが、感覚的に嫌いになってしまったような。
食べ物が嫌いってこんな感覚なのかな?と、食べ物の好き嫌いが特に無かった私にとって初めての感覚でした。
夫と毎日のようにこんな会話を繰り返していました。
これなら食べられるかも?と思ったものにチャレンジしてみては、少し食べると、もう気持ちもお腹もいっぱい…。
そんな日々でした。
今思い返してみると、この頃はまだまだ悪阻の超序盤。
ですが、食べることが大好きだった私にとっては、精神的に大打撃でした。
味覚が変わってしまった自分自身に絶望しては、よく涙で枕を濡らしていたものです…。
食べ悪阻&匂い悪阻期 ~「食べられるもの探し」の日々~
なってみて初めて知った「食べ悪阻」
妊娠3か月頃になると、食欲不振に加えて、段々と気持ち悪いと感じる日が増えてきました。
私の場合、常に吐き気を伴う程重症ではなかったのですが、
朝から晩までずーーーーっと、気持ち悪い。
軽めの船酔いがずっと続いているような状態でした。
悪阻について事前知識があまり無かった私は、
「悪阻」イコール「全ての食べものが気持ち悪い!」イコール「吐く!」
そんな風に思い込んでいたのですが、悪阻ってそんな単純なものじゃないんですね。
そのことに初めて気が付いたのは、ある日、コンビニで買ったアップルパイを食べた時のこと。
食欲も無く、気分も悪く、でも何か食べないと…。
自分の症状にとまどい、泣きながら、無理矢理でも食べようと買ったアップルパイでした。
気持ち悪さにうなだれながら、アップルパイを胃の中に押し込むように食べました。
すると、半分くらい食べたあたりで、お腹が満たされるのと同時に、スーっと気持ち悪さの波がひいていくのを感じました。
不思議に思った私は、すぐさまネットで検索。
そして自分が「食べ悪阻」であることを知りました。
食べられるものはかなり偏っていましたが、食べられるものを食べていれば気持ち悪さが落ち着くので
食欲もないのにちょこちょこと常に食べ続ける生活を送っていました。
あの頃の私にとって、食べることは、ただただ「お腹を満たすこと」。
それだけが目的でした。
悪阻中、私が食べられなかったものと、食べられたものについてはコチラにまとめています。
【悪阻中の食べ物】これって食べられる?食べられない?私の体験談
妊娠すると、多くの人が経験する悪阻。 今まで大好きだったメニューが急に見るのも嫌になってしまうという不思議…。 できれば何も食べたくないのに、何か食べていない ...
すべてが臭い!辛かった「匂い悪阻」
この時期、さらに辛かったのは「匂い」
妊娠するまでは何も感じていなかったこの世の中が、こんなにも不快な匂いで溢れていたなんて…と絶望しました。
電車に漂う体臭、口臭、香水、煙草、1人1人の身体に染み付いた生活臭。
スーパーの生鮮売り場の、果物や野菜の混じりあった匂い。
道を歩いていると漂ってくる料理店の匂い、各家庭の調理の匂い。
自分の家でさえ、締め切ってこもった匂いが不快に感じ、窓を開けていると、
今度は隣家の調理の匂いが換気扇から漂い、慌てて閉める毎日。
中でも強烈だったのは冷蔵庫の匂い。
さまざまな食品が混じりあったような匂いが私の嗅覚を強烈に刺激しました。
扉を開けると、思わずウっと吐き気を催す程だったので、冷蔵庫を開ける時は事前に何を取り出すかイメージし
息を止めてから、扉を一瞬で開け閉めするようにしていました。
毎日、家でも外でもマスクが手放せず…。
あの頃の私は口呼吸で生きていたと言っても過言ではありません。汗
頭痛&吐き悪阻期 ~昨日も頭痛、今日も頭痛~
妊娠5か月頃になると、毎日のように頭痛に襲われるようになりました。
今思えば、この頃が悪阻のピークだったように思います。
もともと頭痛持ちだったので、頭痛には慣れている方でしたが、この頃の頭痛は、今までの頭痛とは比較できないくらい、かなり強烈な痛みでした。
朝から晩までずっとコメカミがズキズキと痛み…。
何もできずに、ただただベッドで横になって頭を冷やし続けていました。
妊娠中は薬を飲めないので、頭痛もなかなか治まらず、短い時で半日、長い時は3日近く頭痛に苦しんでいました。
当然、仕事も手につかず、会社もしばらくの間休職していました。
そして、さらに辛かったのは頭痛によって誘発される吐き気。
頭痛と吐き気に襲われてる時は何を食べても吐いてしまい、それにも関わらず食べなければ食べ悪阻が辛い…。
もう何がなんだか分からない状況でした。
回復期 ~食べ物が美味しいという幸せ~
妊娠5か月頃は毎日のように頭痛に苦しんでいましたが、妊娠6か月頃になると、頭痛の頻度が1週間に1度程と、急に少なくなりました。
それと同時に、3日に1度程、
そう思える日が少しずつ出てくるようになりました。
食欲もかなり回復し、段々と今まで食べられなかったものが食べられるようになりました。
妊娠が分かってから、ほぼ寝たきりのような生活を送っていましたが、
妊娠6か月の後半頃から、徐々に休日に外出することが多くなり、半年ぶりに友達とのランチにも行けるようになりました。
夫とも久しぶりに外出し、映画やディナーも楽しめるようになりました。
何度そう思ったか分かりません。
この頃は日に日に体調は回復していたものの、まだ完全ではなく…。
夕方頃から頭痛や気持ち悪さを感じやすかったので、だいたい22時頃には、体調の悪さから逃げるように就寝する生活を送っていました。
そして、悪阻から完全に抜け出した!そう確信したのは妊娠7か月に入った頃でした。
この頃になると、出産前の思い出に旅行にも行けるようになりました。
約半年程の悪阻との闘いが無事に終わったのです。
最後に
悪阻を経験して、妊婦さんって本当に本当に大変!
そう思いました。
妊娠する前までは、妊婦さんって、いつもとても幸せそうなイメージでした。
お腹をなでなから、赤ちゃん用の靴下を編むような、そんな感じ。
でも、現実はそんなイメージとは程遠く…。
幸せなことは間違いないのですが、その幸せを実感する暇もなく襲い掛かってくる体調不良の数々…。
悪阻中は終わりの見えないトンネルを歩き続けているような気分でした。
ですが、トンネルには必ず終わりがあります。
いいえ、ありました!
辛い悪阻を経験すれば、その後に訪れる喜びはその分大きくなります。
今まさに悪阻と闘うあなたへトンネルの出口はすぐそこです…!それでは。