妊娠中に乗り越えるべき第一の壁、それは悪阻ではないでしょうか。
悪阻の症状は人によって様々だと思いますが、私の辛かった悪阻の症状第3位までに確実に入るもの。
それは片頭痛でした。
とは言うものの、実は私は妊娠前からもともと片頭痛持ちで、慢性的な片頭痛にかなり長い期間悩まされてきました。
そのため、妊娠中、ただでさえ悪阻で辛い中襲ってくる片頭痛に、
と、なかなか判断がつきませんでした。
悪阻の症状の一つであればいつか収まるかもしれませんが、体質のせいであればこの辛さはいつまで続くのか…。
妊娠中、そんなことを考えながら、まるでいつまでも続くトンネルを歩いているかのような苦しみでした。
ですが、そんなトンネルから抜け出した今、こう思います。
という訳で、この記事ではこんなことを書いています。
- 妊娠中経験した辛い片頭痛とその対処法
- 妊娠中の頭痛が悪阻だったと思えた理由
- 妊娠前と妊娠中の頭痛の比較
それではご覧ください。
目次
妊娠前までの片頭痛
慢性化していた頭痛
私は妊娠前から慢性的な片頭痛に悩まされてきました。
片頭痛を初めて自覚したのは、社会人になってすぐの頃でした。
ITの会社に入社して、パソコンを使用する頻度が急激に上がったことが片頭痛発症の原因だったのかなと思っています。
あまりにも高頻度で片頭痛に悩まされてきたので
段々と本格的な痛みが襲来する数時前には頭痛の気配を感じ取ることができるようになりました。
頭痛の気配を感じる時はだいたいこんなタイミングです。
- 残業続きで目が疲れた時
- 緊張から解放された時
- お腹が空いている時
- 寒い時
- 雨や台風など気圧の変化がある時
片頭痛の原因は頭の血管が拡張するため、という話をよく聞きますが
こうやって並べてみると、どれも血管が拡張するというより、きゅーっと収縮していそうなタイミングばかりのような気がします。
縮こまり過ぎた血管に対して、身体ががんばって血液を送り過ぎた結果、急激な血流の増加⇒血管の拡張となるのか…。
妊娠前の対処法
①カフェイン
そろそろ頭痛がくる…!
妊娠前、そう感じたら、まずはコーヒーを飲むようにしていました。
というのも、カフェインには血管を収縮させる効果があるとネットで読んだから。
どれほど効果があるものなのか分かりませんが…。
効果があると思いながら飲むと、思い込み効果で頭痛が治るような気がしていました。
頼り過ぎていた薬
まずはコーヒーを飲むようにはしていましたが、それだけで収まることはまず少ないので、だいたい最終的には薬を飲んでしまっていました。
今思うと完全に薬に頼った生活を送っていました。
良い生活習慣ではないと思ってはいたのですが、いつ頭痛が出てくるか分からないので、会社の引き出しには大きめの薬の瓶を常に保管。
さらに、バッグの中にも常に2~3回分の頭痛に対応できる薬を入れて持ち歩いていました。
何かあれば薬でなんとかなると思っていたので、常に持ち歩いていないとどこか不安な気持ちになりました。
薬に頼り過ぎた生活を送りながら、一番良くないと感じていたのは、いつも飲んでいた薬が割と強めな総合風邪薬だったことです。
高頻度で飲むならせめて頭痛専門の薬が良いのではと思い、切り替えようとしたこともあったのですが
少し弱めの薬だったのか、一向に頭痛が収まらず、結果切り替えることはできませんでした。
行こう行こうと思いながら行かなかった頭痛外来
慢性的な片頭痛に悩まされている方は一度病院の頭痛外来で診てもらうと良いかもしれません。
頭痛外来では、そもそも自分の頭痛が本当に片頭痛なのか、何か他の原因が潜んでいないのか調べてもらえるそうです。
自分の頭痛がただの片頭痛であることが分かれば安心できますし、症状に合わせた薬も処方してもらえるかもしれません。
妊娠前、私も診てもらうべきだとは思っていたのですが、なかなか行くことができませんでした。
行けなかったのか、行かなかったのか…。
まだ良いだろうと先延ばしにして、なんとなく病院に足が向かわなかったのです。
要は面倒だったんですね。きっと。汗
妊娠後の片頭痛
人生で一番辛かった頭痛
妊娠中、何度頭痛で涙を流したか分かりません。
妊娠前から片頭痛とはかなり長い付き合いでしたが、こんなにも頭痛が辛いと感じたことはありませんでした。
妊娠前までは薬を飲めば1~2時間後には何事もなかったかのように治っていたのに、妊娠中は今までのように薬を飲む訳にはいきません。
一旦頭痛が出てしまうと、短くて半日、長くて2日程は頭痛が続くので、様々な対処法を試しながらひたすら頭痛に耐え忍んでいました。
今までいかに薬に頼り切っていたのかを痛感し、そして、こんなにも強い薬で頭痛をごまかしてきたのかと思うと、少し怖い気持ちになりました。
妊娠中の頭痛が今までの人生で一番辛かったように思います。
特に悪阻で苦しんでいた時期は数日に一度のペースで頭痛に悩まされていました。
ただでさえ気持ちが悪い中に頭痛が加わると、さらにその頭痛が吐き気を引き起こすので
強烈な頭痛と吐き気に挟まれて、食事もできず、眠ることすらできずに、ただただ泣きながら症状が治まるのを待っていました。
妊娠後の対処法
入浴は避ける
頭痛が出ている時は入浴を控えるようにしていました。
そもそも入浴する気力すら湧きませんでしたが…。
目を休ませる
片頭痛で痛みが出るコメカミ部分は目の神経に近いためだと思うのですが、頭痛が出ている時は、目がやたらと疲れる感覚がありました。
頭痛がひどければひどい程、テレビや携帯電話の画面の光が気持ち悪く、とても見ていられませんでした。
あまり頭痛がひどくない時でも、コンタクトなどは早めに外し、テレビや携帯電話はなるべく見ないようにして
部屋を暗くして目を閉じるととても楽でした。
とにかく冷やす
これが一番効果的かつ頭痛の痛みもとても楽になります。
痛みが治まるまでは、痛みがある部分をとにかく冷やし続けていました。
アイス枕の使用はもちろん、寝返りを打ってもコメカミ部分を冷やし続けることができるよう
頭にタオルを巻き、タオルとコメカミの間に小さな保冷剤を挟み込んでいました。
さらなるアイテムとして、意外な効果を実感したのは冷えピタです。
最初はそう思い使用していなかったのですが、頭痛がひどい時に、藁にもすがる思いで試しに貼ってみると
冷えピタ独特のあのスーッと感が頭全体に広がり、頭痛がとても楽になったのを感じました。
色々と試してみるものですね。
コーヒーでリラックス
妊娠中はカフェインの採りすぎは控えるべきとされていますが
私は、頭痛がある時は一日にコーヒー1杯程度は飲んでしまっていました。
頭痛がどうしても辛い時は、ミルク多めのカフェラテを作って、
頭痛よ~治れ~!と念じながら、薬を飲むかのような気持ちで飲んでいました。
即効性はあまりないですが、コーヒーの香りはリラックス効果もあるそうなので、気持ちが少し落ち着くのを感じていました。
産院から勧められた妊娠中でも飲める薬
妊娠中、頭痛があまりにも辛かったので、一度妊婦健診を受けていた産院で相談してみたところ
ドラッグストアなどで購入できる「タイレノールA」という薬を勧められました。
色々と口コミを調べてみましたが、確かに飲んでもあまり効果がなかったという妊婦さんの声も多く目にしました。
結局、飲んでも飲まなくてもあまり変わらないのなら…と思い、私は一度も飲みませんでした。
妊娠前に頭痛外来に行っていれば…
妊婦健診を受けている病院で頭痛について相談した際に、妊娠前から片頭痛持ちであったことを話すと
頭痛外来とか行ってなかったの?妊娠前から行っていればそこで対処もできるみたいだけどね。
そう言われました。
具体的にどんな対処ができるのかはよく分かりませんが、妊娠前、面倒に思って行かなかった頭痛外来のツケが
まさかこんなタイミングでまわってくるなんて…といった感じですね。
片頭痛は悪阻なの?
妊娠前と妊娠中の頭痛を比較
妊娠前は頭痛の原因があった
妊娠前と妊娠中の頭痛を比較してみると、妊娠前の方が頭痛が出てくる原因がはっきりしていたように思います。
妊娠前は、残業続きで目が疲れた時、緊張から解放された時、お腹が空いている時や寒い時などが多かったですが
妊娠中は数日おきに何の前触れもなく来ていました。
妊娠中の頭痛は強烈だった
妊娠前と比べると妊娠中の頭痛はかなり強烈でした。
妊娠前はすぐに薬で抑えてしまっていたせいもあるかもしれませんが、それにしても、妊娠中の頭痛はとにかく辛かったです。
妊娠前の片頭痛は必ず左右どちらか一方のコメカミのみの痛みでしたが
妊娠中は、左のコメカミの痛みが治ったかと思えば、数分後には右のコメカミが痛みだし
時に左右両側が同時に痛むこともあり、なかなかしぶとい痛みが継続しました。
痛みの強さもかなりのもので
頭が割れる…。そう呟きながら、ベッドの上でよく苦しんでいたものです。
妊娠中の頭痛の頻度
妊娠中の頭痛の発生頻度を時期毎に比べてみると、明らかに偏りがあることが分かります。
悪阻が最も辛かった妊娠2~3か月の時期は1週間に1度程のペース
そして悪阻がゆるやかに落ち着いてきた妊娠4~5か月の時期は、2~3日に1度の超ハイペースでした。
ですが、悪阻がやっと落ち着いた妊娠6か月以降は、急に頭痛の発生頻度が減少して、月に2回程度で収まっています。
最後に
妊娠中は人生で一番辛い頭痛を経験し、自分の片頭痛持ちを恨んだものですが
頭痛の症状が落ち着いた今、妊娠前と妊娠中の頭痛を改めて比較してみると
やはり妊娠中の頭痛は妊娠前とは異なる特別な痛みだったように感じます。
妊娠中の頭痛が高頻度だった時期も、ちょうど悪阻で苦しんでいた時期と重なることからも
やはり妊娠中の頭痛は自分の体質のせいだけでなく、しっかりとした悪阻の症状だったと言えると思います。
とは言え、妊娠前から片頭痛持ちだったからこそ、もっと早くにしっかりと対処していれば
もう少しうまく妊娠中の頭痛とも付き合えたもかもしれません。
例えば妊娠前に頭痛外来に行っておくとか…。
今、片頭痛持ちで薬に頼り切っている方は、お気を付けください。それでは。